イギリスの大学はアメリカのような一般教養課程が無く、入学後すぐに専門課程の授業が始まります。3年間の学部課程を修了し、卒業すると学士号が与えられる仕組みになっています(ただし、The University of Edinburghなどのスコットランドの地域にある大学は4年制で、独自のカリキュラムがあります)。 英国またはInternational Baccalaureate (IB)の学生は高等学校を卒業したらそのまま大学の専門課程から始まりますが、大半の日本の学生の場合は大学付属のファウンデーションコース、もしくは私立のファウンデーションカレッジで学習に必要なスキルを身に着けてから、晴れて「大学入学」となります。
イギリスの大学はほとんどが国公立で、国が設立した高等教育基金機関(HEFC: Higher Education Funding Council)から資金の提供を受けているので、イギリス内の大学間の授業料の差はアメリカの有名私立大学と比べると少なめで、あまりばらつきがありません。日本人がイギリスの学部入学する場合、ほとんどの大学は、学費として£20,000から£30,000の間の金額を提示してきます。
大学教育制度もイギリス内でほとんど統一されているといってよいでしょう。イギリスで取得可能な学位には、Bsc(Bachelor of Science 自然科学分野での学士号)、BA(Bachelor of Arts 人文科学分野での学士号)、BEng(Bachelor of Engineering 工学系の学士号)、Undergraduate Masters degreeなどがあり、カリキュラムの内容は科目と直接関連しているため、とても専門性が強いといえます。そのため、高校三年生の時点で既に大学で学びたい内容が具体的に決まっている生徒や、将来自分が就きたい職種が明確な人にとっては学びやすい環境であるといえます。ただし、カリキュラム自体が専門的な分、学部間の移動が難しいという欠点があります。
ファウンデーションコースとは、イギリスの大学の専門課程で勉強する前に必要なアカデミックスキルを身につける「大学準備コース」です。前述したとおり、イギリスの大学のカリキュラムは専門的な内容を多く含むので、一般教養や必要最低限の英語力を身につけてからでないと履修できません。そのため、日本の高等学校卒業証明書を持つ大半の生徒は、まずここに入らなければいけません(ただし、成績や英語力が高水準な生徒の場合は大学側がファウンデーションコースの履修を免除してくれることもあります)。
イギリス北部のスコットランドでは、大学教育システムがやや異なります。イングランド、ウェールズ、北アイルランドでは三年制大学では一年目から専門課程の履修が始まりますが、エジンバラ大学をはじめとするスコットランド地方にある四年制大学では、大学二年目に本格的に専攻を絞っていきます(そういった点で少しアメリカやカナダと似ています)。最初の一年目では、チューターから進路のアドバイスなどを受けながら複数の科目を履修するので、大学入学前に専攻を決定してしまいたくない人や、自分のカリキュラムに柔軟性がほしいと思う人にはよいでしょう。
上ではイギリスの大学の年数、仕組み、教育内容などで分類しましたが、ここではちょっと変わった大学の分類の仕方を紹介します。
直訳すると、「大昔の大学」。中世からルネサンス期にかけて設立した大学のグループです。Ancient Universitiesには以下の大学があります。
University of Oxford オックスフォード大学 1167年以前設立
University of Cambridge ケンブリッジ大学 1209年設立
University of St Andrews セントアンドリューズ大学 1413年設立
University of Glasgowグラスゴー大学1451年設立
University of Aberdeen アバディーン大学1495年設立
University of Edinburgh エジンバラ大学1583年設立
University of Dublin ダブリン大学1592年設立
直訳すると、「赤レンガの大学」。ビクトリア期(1837~1901)から第二次世界大戦の間に設立した大学は赤レンガで建てられた大学が多かったとか。
University of Birmingham バーミンガム大学
University of Bristol ブリストル大学
University of Leeds リーズ大学
University of Liverpool リバプール大学
University of Manchester マンチェスター大学
University of Sheffield シェフィールド大学
直訳すると、「板ガラスの大学」。1960年代はガラスを利用した建築様式が発達した時期で、モダンなデザインのキャンパスが増えたのです。
Brunelブリュネル
Bathバース
Essexエッセクス
Sussexサセックス
Yorkヨーク
Warwickワーウィック
Universityなどがそれにあたります。
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